1.delamargeのポリカーボネート加工とは

従来、よく使用されているPVC（ポリ塩化ビニル）やPU（ポリウレタン）より強度があり長持ちする生地を求めた結果、このポリカーボネートを使用した生地に辿り着きました。ポリカーボネートのシートを基布（delamargeの場合、8号のキャンバス生地）に貼り付けた合皮のような仕上げです。

光（紫外線等）や水に強く、加水分解によるコーティング材の剥がれ、ベタベタとした粘着、異臭などは起きません。
変わらない質感で長期にわたり快適に使用していただけます。

コーティングがわからないという方はこちらの記事をご覧ください。

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2.ポリカーボネートについて

2-1.どんな素材?

熱可塑性(ねつかそせい)樹脂の一種であるポリカーボネート樹脂が原料のプラスチック素材です。耐衝撃性や耐久性、透明度に優れた素材であることから、色々な製品に使用されています。

• カメラレンズ
• パーテーション
• 高速道路の透光板
• 車のヘッドランプ
• 戦闘機のコックピット

などなど。
紫外線に強いうえに、－40℃～125℃までの温度に耐えられるため、屋根や看板などの屋外利用にも最適な素材です。

少しマニアックな情報ですが、可塑性とは、固体に力を加えて変形させたとき、元に戻らない性質のことをいいます。そして、加熱により可塑性が出るものを熱可塑性といいます。熱による変形を続けていくと、やがては液体になります。液体となったものを冷やし続けると、今度は逆に固体化します。

2-2.どんな特徴がある？

ポリカーボネートの特徴をまとめました。

• 強度があり、軽量

  摩擦に対する強度があり見た目に反して軽量である。

• 水分に強い

  プラスティック素材のため雨などの水に強く加水分解をしない。

• 光に強い

  紫外線などの光による色の変化がしにくい。対光堅牢度が高い。

• 温度変化に強い

  －40℃～125℃までの温度に耐えられるため、世界でポリカーボネートが耐えられない地域はごくわずかです。

• 長期使用できる

  加水分解をしないため長期変わらない質感で使用できます。

3.delamargeスタッフが実践している手入れの方法

当スタッフが実践している手入れの方法をご紹介いたします。

用意するもの

• 柔らかい布
• おしゃれ着用中性洗剤
• 水

水で濡らして固く絞った柔らかい布で拭いて陰干しをしてください。この方法で落ちない場合は次の手順を試してください。

1. 水で薄めたおしゃれ着用中性洗剤を柔らかい布に浸し、固く絞ってから汚れた部分を軽くたたいてください。強くこすると素材を傷める原因になるため、おやめください。
2. 水で濡らして固く絞った柔らかい布で汚れた部分を軽くたたき、洗剤がバッグに残らないようにしてください。
3. 乾いた柔らかい布で全体を軽くたたき、水分を取り除くようにしてください。
4. 形を整えてから、風通しの良い場所で陰干しをしてください。

注意点

• 洗濯機で洗うのはおやめください。
• 揮発性の高い薬品の使用はおやめください。
• オイル類の洗剤もシミの原因になるため、おやめください。